結論
四足歩行ロボットは「歩き回って、見て、測る」作業に向いた機種です。ヒューマノイドに比べて歩行が安定し、稼働時間が長く、価格も抑えられるため、点検・巡回・警備では実績が先行しています。人の手で行う作業の置き換えが目的でなければ、最初に入れるのは四足歩行が現実的です。

向いている作業
- 設備・計器の定時巡視と記録(カメラ・サーマルカメラ・ガスセンサーを搭載)
- 夜間・休日の施設巡回と異常の一次確認
- 建設現場の進捗撮影・3D スキャン
- 災害後など、人が入りにくい場所の確認
脚と車輪:どちらを選ぶか
脚だけの機種は階段・段差・不整地に強く、車輪付きの機種(Go2-W・B2-W・As2-W)は平坦な場所を速く長く移動できます。屋内の平坦な施設なら車輪付き、階段や屋外が多いなら脚だけ、と使う場所で選びます。
Unitree の3クラス
メーカー公式の仕様(2026年10月21日確認)では、次のように分かれます。
| 機種 | 重さ | 稼働時間 | 防塵・防水 | 価格 |
|---|---|---|---|---|
| Go2 | 約15kg | 1〜2時間(EDU 2〜4時間) | 公表なし | AIR 1,600ドル〜 |
| A2 | 約42kg | 無負荷で5時間超 | IP56(PRO は主要部品 IP67) | 要問い合わせ |
| B2 | 約60kg | 4〜6時間 | IP67 | 要問い合わせ |
導入前に確認する点
- 防塵・防水の等級。 屋外・水濡れのある現場では IP 等級が公表されている機種を選びます。
- 稼働時間と充電の運用。 巡回経路の長さと、予備バッテリーの要否を決めます。
- ネットワークとセキュリティ。 2025年から2026年にかけて、Bluetooth 経由の設定機能や操作アプリの脆弱性が報告されています(UniPwn、JVNDB-2026-007244)。社内ネットワークから分離し、ファームウェアを最新にして使います。
- 人との距離。 重さ40kg を超える機種は、人の近くで動かす場合の安全対策を先に決めます。


