結論

2026年10月時点で、ヒューマノイド・四足歩行ロボットの導入に使える国の補助金の中心は、中小企業省力化投資補助金の一般型です。カタログから製品を選ぶ「カタログ注文型」にはヒューマノイドの区分がないため、事業計画で効果を示す一般型で申請することになります。使えるかどうかは計画しだいで、「ロボットなら必ず対象」ではありません。

イメージ(AI生成)

省力化投資補助金の2つの型

カタログ注文型一般型
仕組みカタログに載った製品を選んで申請事業計画を作って申請
ロボットの扱い配膳・清掃ロボットの区分はあるが、ヒューマノイドの区分はない(2026年10月8日版)「IoT・ロボット等の人手不足解消に効果がある」設備が対象
向く企業対象製品をそのまま入れる自社の課題に合わせて機種と運用を設計する

一般型の要件(2026年10月21日時点)

事務局サイトの記載をまとめました。回ごとに変わることがあるので、申請時は公募要領で確認してください。

  • 補助率: 中小企業は 1/2、小規模企業者・小規模事業者・再生事業者は 2/3。最低賃金引上げ特例に当たる中小企業は 2/3 に上がります。
  • 補助上限(従業員数別): 下の表のとおりです。大幅賃上げ特例を使うと右の列の額に上がります。
  • 基本要件: ①労働生産性の年平均成長率 +4.0% 以上 ②1人当たり給与支給総額の年平均成長率 +3.5% 以上 ③事業所内の最低賃金が都道府県の最低賃金 +30円以上 ④従業員21名以上は一般事業主行動計画の公表。②と③が未達のときは、補助金の返還を求められることがあります。
  • 補助対象経費: 機械装置・システム構築費(必須)、技術導入費、専門家経費、運搬費、クラウドサービス利用費、外注費、知的財産権等関連経費。事業の実施期間は交付決定日から18か月以内(採択発表日から20か月以内)です。
  • 申請受付: 公募回制です。第8回は2026年10月16日17時に締め切られました。第9回は11月上旬に公募開始、12月上旬に申請受付開始、12月下旬に締め切りの予定で、詳細は後日発表とされています。申請には GビズIDプライムのアカウントが要ります。
従業員数補助上限大幅賃上げ特例の適用時
5人以下750万円1,000万円
6〜20人1,500万円2,000万円
21〜50人3,000万円4,000万円
51〜100人5,000万円6,500万円
101人以上8,000万円1億円

申請の落とし穴

  1. 効果を数字で書けない。 人手不足の解消効果を、作業時間・人数・生産性で示す必要があります。PoC で測った数字があると強くなります。
  2. 発注のタイミング。 交付決定前に発注すると対象外になる制度が一般的です。納期(取り寄せで2〜3か月)と公募の時期を合わせて計画します。
  3. 見積もりの範囲。 本体だけでなく、設置・開発・教育のどこまでが補助対象経費になるかを、公募要領で確認します。

そのほかの支援策

  • ものづくり補助金: 公募は終了しています。最後の第23次は2026年5月8日締め切りで、採択結果は2026年8月7日に公表されました。新規の受け付けは後継の「新事業進出・ものづくり商業サービス補助金」に移っています。
  • 自治体の補助金: 都道府県・市区町村の産業振興課のページで、ロボット・省力化・DX の枠を確認します。
  • 中小企業経営強化税制: 認定を受けた経営力向上計画に基づいて対象設備を取得すると、即時償却か取得価額の10%の税額控除(資本金3,000万円超の法人は7%)を選べる制度です。対象は生産性向上設備(A類型)・収益力強化設備(B類型)・経営資源集約化設備(D類型)・経営規模拡大設備(E類型)で、デジタル化設備(C類型)は2025年4月1日に廃止されました。適用期限は2027年3月31日です。証明書・計画の認定と設備取得の順序に決まりがあるので、中小企業庁のページで手続きの流れを確認してください。
  • 業種別: 農業(農林水産省)、介護(厚生労働省)、建設(国土交通省)の個別支援策があります。

公募カレンダー

  • 中小企業省力化投資補助金 一般型 第9回:11月上旬公募開始、12月上旬申請受付開始、12月下旬締め切り予定(2026年10月21日時点の事務局発表)
  • 中小企業経営強化税制:2027年3月31日まで

制度の更新があり次第、ここに公募時期を載せます。更新はニュースレター「フィジカルAI週報」でもお知らせします。

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